住宅の西洋化で減少しつつある畳ですが、シックハウス症候群や環境ホルモンなどが蔓延している現状において、天然素材としての畳を見直す時期に来ているといえます。
今後2回にわたって、「畳の魅力」をご紹介してまいります。
これであなたも畳が欲しくなること間違いなし!
畳(イグサ)の効能
①機能性
科学的に実証される畳の機能性。
機能性の秘密は維管束にある!
イグサとは・・・
イグサは細長い円柱形をしており、高さは70cm~160cmくらいまで成長します。イグサの断面図を電子顕微鏡により観察した結果を下図に示しています。
イグサと他植物との比較・・・
イグサはスポンジとよく似た構造をしています。このような構造が畳の弾力性、吸放出性、吸音性、有害ガス・有害物質の吸着性、湿度の調節など、多くの機能性を生み出しています。
ワラも弾力性のある作物として草履や防止などに広く利用されていますが、構造の違いにより機能性の違いを感じさせます。
②リラックス効果
森林に入ると爽やかな気分になるのは、樹木がかもし出す芳香成分や鮮やかな色素成分などによる作用。同じ成分を含むイグサもリラックス効果は大きい。
イグサの芳香成分・・・
イグサの香りの主成分はフィトンチッド(森林の香りの源であり、樹木から放散され殺菌作用を持つ芳香成分)と呼ばれる物質で、イグサの芳香成分の約20%を占めています。この成分は天然成分として消臭スプレーや空気清浄機にも使われています。
イグサは紅茶とバニラの香り・・・
芳香成分の約10%占めているのが紅茶にも含まれているビヒドロアクチニジオリドです。さらにリラックス効果の高いαシペロン(この成分が含まれているカヤツリグサは漢方薬として利用されています)、バニリン(バニラエッセンスやアロマテラピーの製油の原料)がそれぞれ約6%含まれています。
生イグサと泥染めイグサ・・・
泥染めイグサとは、刈り取った生イグサを泥(塗土)に浸け、変色を防ぐ加工を施したものです。しかし、機能性芳香成分は全体の約半分も満たしているので、リラクゼーション効果は多いに期待できます。
以前のブログでもご紹介しましたように、小中学生を対象にフローリングの部屋と畳の部屋で学習効果に違いがあるかを実験したところ、畳の部屋では回答率が14.4%アップするという実感結果がでました。
集中力を高めるのにも適した素材なのです!
(つづく)
お問い合わせは・・・
㈱藤吉畳店 022-226-1738 営業窓口:佐藤(さとう)社長